教えません今回は。知ってるのですが。
だって、そういうのは個人レベルで発見するからうまい話であり得るしメリットも享受できるのであって。
口コミの拡散とかキュレーションで機種を横断したMVNO価格調査だとか、果ては社会現象となってしまっては。
終わりですから、格安SIM・格安スマホという市場の健全な発展というお題目が。
あなたには関係ない?かもしれませんが。
でも、一万円とか二万円安くスマホが手に入ってもそれと引き換えに。
ネットや通話が遅くなったりつながりにくくなるのはイヤでしょう?
大いになり得るケースですよ、こういう価格調査が個人の発見レベルを超越して社会現象まで成長してしまうと。
格安SIM/格安スマホを運営している企業たち、MVNOらは一部の数社(※正規キャリアのサブブランド企業達) を除いて、ほぼ横並びなのが実情です。
運営コスト的にも、規模に応じた顧客数的にも。そしてMVNOの運営事情の点でも。
MVNOはなぜ安いのか、安くスマホを契約出来るのか?
一般的には、以下のような社会的認識があります。
通信設備を自分で持たないで大手三大キャリア(第一種の通信事業者)からレンタル&リース契約とかしてリスクとコストを減らしています。
更には、きめ細かなサービスやサポートなどを必要最小限まで減らし、その結果としてキャリアより大幅に安いスマホないしはSIM契約を提供・実現できている訳です。
でも。それらは折り込み済み・想定範囲でのコストダウンであってその結果としての需要があるのですが。
でも、もし
MVNOが苦渋の選択から一部のスマホ機種を(他MVNOより)試行錯誤をいくらか含んだ経営判断のもと値下げしたものの、意図した規模をはるかに超えてスマホ契約者らの「民族大移動」が起こってしまうとしたら。
困った事態になりかねません、そのMVNOは勿論。そのMVNOに乗り換えた格安スマホユーザーも、同様の理由で低価格機種を使うべく他のMVNOに乗り換えたユーザーも。
急激に顧客数が増えても、MVNOは固定費レベルでの対応で追随しかねるハズですから。
具体的には、今までと変わらない一定規模の(レンタル・リースした)通信設備に新規ユーザーらは押し込められる結果を招きます。
何故なら、あくまで限定的なスマホ安売りを仕掛けたMVNOにとっては予期しないレベルの民族大移動となるハズですから。
借り受けた通信設備とはいえ、本質的には固定費であり断じて流動費ではない。だから急に増えたユーザー分の通信設備を過不足なくレンタル・リース追加対応など、臨機応変に出来るものではない。
借りてはいても通信設備は固定費、中長期的なユーザー数が保証されない状況では「しばらく混み合って低速な通信状況でも残ってくれる顧客数を見極めよう」という待ちの経営判断となる。
率直にいえば、一万円・二万円安く乗り換えたMVNOでは程なくして通信品質が低下する。そしてその状況は早期に覆(くつがえ)らない。
それが資本主義社会では自然体の結末です。
この状況は大手キャリアから格安MVNOに乗り換えした結果もたらされるスマホの割安運用、とは似て非なるもの。
つまり、健全な格安スマホサービス提供という意思を持って、厳選した基本的サービスに絞った結果のコストダウンそして乗り換えユーザー獲得。それがMVNOへの契約変更・民族移動だとしたら。
それらは想定範囲なのでMVNOのサービスがコストで実現可能なレベルを超えて低下する事はまずありません。
それにひきかえ
固定費用レベルで対応できないそして想定範囲を大きく上回った民族大移動。
MVNOはそういった社会現象に対応するのは困難であるハズ。無理に対応すれば、利益を上げられない企業体質が既成事実となりやがてはMVNO事業から撤退を余儀なくされるから。
似たような事情で撤退した・消えていったMVNOをいくつか知っているかもしれませんが、要は固定費と流動費の違いを甘く見て経営コントロールを失った結果なのですよ。
ここで私の言いたい事は。
格安スマホの低価格に敏感になり過ぎるのは良くない結果が待っているよ、という事なのです。
オトナの算盤(ソロバン)をはじいて対応してよ、と。
安くてもソコソコの通信品質。
アプリでプレフィックスさえ打てば、半額以下でありながら大手キャリアと比較して遜色ない通話品質。
昼休みや夜半のピーク時をうまく避ければ、大手キャリアを使っている頃と違和感のないネットの速度・安定性。
そういった妥当な格安SIM/格安スマホの通信環境を維持していきたい、と当サイトでは考えています。