キャリアからMVNOに乗り換えたいと前々から考えてはいるものの、現在もキャリア契約のスマホを何となく使い続けている。そんなあなたへの提言は一つです。それは
シンプルにスマホを使うという決意をすること。
乗り換えられない理由は多岐にわたる可能性はあるものの、要はスマホに関わるあらゆる使用法に縛られていることが原因です。でも本来スマホはあなたに必要な事のみで使っていけばよいのであって、それ以外の用途に関わるサービスは省いてしまえばいいのです。
そうする為の最適な方法はキャリアからMVNOへの乗り換えであって、心理的にも技術的にもそしてコスト面でも、シンプルかつ有用なスマホ運用に直結していきますよ。
乗り換えられない理由(マインド的)
MVNOについての
- 知識不足
- 安かろう&悪かろうという偏見
- 契約方法がよくわからない
- 店舗型しか知らない
そもそも店舗型のMVNOが少ないのも、キャリアからMVNOへ乗り換える際の心理的障壁になっている理由です。でも例えばWebだけで契約できるMVNOはたくさんありますし、web型MVNOは料金が店舗型より安い傾向があります。
いろいろなMVNOを店舗型とweb販売型とあわせて知っておく事で、MVNOのサービスが結構キャリアと比べても遜色(そんしょく)の無い良質なスマホ契約であることがわかると思いますよ。
キャリア契約において
オプションをたくさんつけている
一度勧められるままにつけてしまうと、それに縛られます。またコスト面でも不利です。実質使わないサービスをそうあるべきだと思い込むのは、心理的に言って今ある状況を肯定しようとする錯覚の可能性すらあります。
不要なネット契約の並存
- モバイルルーター
- 自宅用ルーター
- タブレット契約
- その他、不要な定額サービス
もし契約していても実質使っていない、もしくは使っていても役に立っていないようなサービスがあるなら、考え直す契機です。
キャリア契約でないとスマホではないという思い込み
一昔前はキャリア用携帯番号やメールアドレスを所有していないといろいろと不便でした。でも最近では、SNSやアプリの無料的な手段を使ってコミニュケーションする機会や社会的な習慣が形成されています。なので必ずしもキャリアのスマホでないと使いにくい、という状況ではなくなってきています。
惰性(だせい)
何となくキャリアスマホを使い続けているあなた。もし料金・価格面で違和感を感じるなら、キャリアスマホは向いていないのかも知れませんよ。キャリアスマホは確かにサービス的な充実感が満載ですが、それらを実質的に使わないのなら違和感を感じてもおかしくはありません。
億劫(おっくう)
あなたが面倒くさがりだというのではなく、幾つかの要因があるハズです。
MNPにこだわりすぎている
キャリアからMVNOに乗り換えるのに、必ずMNPを利用しなければならない訳ではありませんし、電話番号を変えて心機一転しても一向にかまわないはずです。
確かにMNPは慣れないと面倒ですし時間や手間そして手順を遂行するストレスもあります。料金的にいってもMNPは手数料がかかりますし解約時期によっては解約手数料やスマホ残債の支払などのコストも無視できません。
つまりMNP乗り換えに関連するコスト負担および面倒な手順へのストレスが組み合わさって抵抗となっている可能性があるのです。でもそれならMNPという乗り換え手段を捨てるのも一つの手です。コストはともかく心理的には開放感があるはずですよ。
解約のタイミングが取りづらい
MNPを度外視すればある程度解決しますよ。
家族契約という縛り
家族でまとめて同じMVNOへMNP(そしてその為のMVNO決定)、というかなりハイスペックな選択事項。難しいかも知れませんね。
そういった縛りも、一度破棄しましょう。
一人でMVNOに移ってしまってもかまわないのではないでしょうか。あなたが突破口を開けば家族の心も動く可能性があります。
MVNOでの運用への不安
使う前から悩むのは本末転倒。使ってみながらいろいろ経験値を積んでいけばよいのではないですか。MVNOでの運用に自信が無い理由の一つに情報不足がありますが、それは体験の積み重ねである程度解消できるハズです。
スマホ調達(入手)への悩み
実質ゼロ円(もしくは一括ゼロ円)でのスマホ提供がこの頃見あたらなくなりました。政府のキャリアへの度重なる行政指導によるものですが、キャリアとしてもスマホ料金の実質単価を上げる契機となったようです。
そしてそれを感じさせないような料金プランへの移行。具体的にはデータ通信量の標準容量は下げられ、音声通話の定額制プラン導入などと組み合わせられました。
月2~3GB+通話使い放題+各種オプション、それに加えてスマホの残債支払。それで月8千円~一万円程のキャリアスマホを契約するのが平均的な料金でしょうか。
でもそれなら、スマホを一括で購入しMVNOで月2千円前後で運用するほうが明らかにコストパフォーマンスは上回ります。仮に9万円のスマホ機種を3年間運用するとすれば月あたりコスト負担は3千円弱ですからMVNO運用ではあわせて月5千円と試算できますから。
乗り換えられない主な理由(技術的)
メール
メールの種類は大きくいって3つに分けられます。
- SMS
- キャリアメール
- Eメール(PCメール)
MVNOの契約でもSMSは使えます。キャリアメールはMVNOでは使えませんがプロバイダメールやフリーメールで代用できます。
なお最近ではメールよりLINEなどの無料サービスで連絡する事もビジネス用途以外では主流となってきています。つまりキャリアメールのないMVNOへ乗り換える社会的障害はほぼ無いとみなしてもさしつかえない、ということです。
通話
- 通話品質
- 連絡先の移し変え
- VoLTE
最近では多くのMVNOがVoLTEに対応したSIMおよびスマホを提供するようになってきています。
ネット
- 速度
- 容量
- その他
ネットの速度やつながりやすさに関しては、MVNO間であきらかに差があるようです。速度の時間帯的もしくは地理的な差を充実させたければ、準キャリア的なMVNOを利用するのがベターです。もしくは開き直ってMVNOでもそこそこつながる時間帯に集中して使うという利用法もあります。
スマホ機種
MVNOでも縛り機種・SIMフリー機種ともにある程度充実しています。でもやはりキャリアよりは劣る傾向は否めません。
本来コストダウン目的でMVNOを利用する人が多いので、高額機種はあまりお目にかかりません。例えばアイフォンでも最新機種ではなく 6/6s や se の取扱いが主流であって、つまりは型落ち機種ですね。
アイフォン以外の機種に関しては2万円前後~8万円台までいろいろなandroid端末が有りますが、MVNOでは最新機種をメインで投入しています。
その他
- キャリア独自サービスへの未練
- MNPへのこだわり
- 音声通話へのこだわり
- 単に億劫なだけ(惰性)
料金的な違いを認識しよう
MVNOの割安さ
既にお話したように、キャリアとMVNOでは月に3千円~4千円くらいの料金的な開きがあります。スマホ利用上の使いやすさ・利便性をさほど損ねない形でMVNOへ乗り換えることができれば、コスト面での有利は否めません。
キャリア契約が高い理由
- 過剰気味なサービス
- サポートの質的充実
- 余分かもしれない抱き合わせ契約
- 品質にまつわる料金設定
MVNO(格安SIM)で適正料金によるスマホ運用へ
シンプルにスマホを運用していくのなら、MVNOでも十分だと気持ちを切り替えましょう。心理的にMVNOを受け入れることで、技術的な問題点は格安スマホの運用を続けていく事で解消されていくものです。
アプリの積極的活用、webやSNS等による情報収集、自らの失敗から学ぶ、他人を反面教師として学ぶ、など。
MVNOへ乗り換えるための積極的対策
シンプルにスマホを使うと決め、そして実践していきましょう。それにはMVNOへの乗り換えがいい機会になります。
でももし決断が付かないなら、キャリア契約を継続しつつ実用面ではMVNOに少しずつシフトしていくという戦略をとることを提案いたします。
サービスを使わない
キャリア契約で使わないサービスを少しずつ外していきましょう。有料のオプションは解約、無料の各種サービスは使わなくしたりキャリアによらないアプリで代用していくのです。
又キャリア契約をしていなくても利用しつづけられるサービスも結構あります、チェックしておきましょう。
別アプリで代用する
この方法でほとんどのキャリア独自アプリ・サービスは何とか代用する事が可能になるハズです。
並行しての契約からはじめる
おススメなのはデータSIMからのMVNOデビューでしょうか。データSIMもしくはSMS機能付きデータSIMは、音声SIMと比べて料金的に激安ですし期間的な縛りもゆるいです。
使わなくなった古いスマホあるいはデータSIM運用のために激安スマホを入手してキャリアスマホと並行して使うことができます。音声通話以外のMVNOでの使い心地をひととおり試すことができますよ。
データSIMでまず試してみる
もしかしたら音声通話SIMによる通話が必要とならないかもしれません。IP通話アプリをこの機会にいくつか試してみましょう。
キャリア契約を通話のみ残すという選択支もあります。最近のMVNOではDSDS機種(二つのSIM契約を並行して使えるデュアルタイプの機種)がかなり出回っています。通話等はキャリアのSIMで、ネット利用はMVNOのデータSIMでという並行的な使い方をされている方が結構いるようです。
もし予算に余裕があるなら
別の(もう一つの)OSを格安SIMで試す、といった使い方ができます。
- android OS
- iPhoneのOS: iOS
一般的であり主流である2つの系統のスマホOSですが、もう一方を使いこなせるとしたらスマホ生活の幅が広がるかもしれません。MVNOで別OSスマホを運用すればキャリアで両方契約するよりもグッと安くスマホの二刀流運用ができるハズですよ。