スマホ2台持ちないしはSIM二枚挿し(デュアルSIM)、用途に応じて使い分ける

スマホ2台持ちないしはSIM二枚挿し(DSDSのイメージ画像

デュアルSIM(DS)のスマホが今注目を集めていて人気ですが。でも安易にスマホや携帯・モバイルの二台持ちからデュアルSIMのスマホへ移るのは早計です。それが必ずしもよい選択であるとは限りません。

デュアルSIMスマホはスマホ2台持ちの上位互換とは限らないのです。ちょうどそれは、スマホのテザリングがスマホとモバイルルーターの2台持ちの上位互換ではなく、使い方次第では逆転する可能性がある事情と似ています。

DSDS(デュアルSIM同時待ち受け)タイプのスマホが最近続々登場していますが、それら機種の違いを見極めつつあなたに最適なスマホ選びをしていきましょう。それはもしかしたらスマホ二台持ち継続に軍配が上がるかもしれないし、逆にDSDSスマホデビューが正しい結論となるかもしれません。

DSDSスマホの再検討

まずはDS(デュアルSIM)タイプの海外製スマホの基本3タイプを押さえておきましょう。知っているようで意外な盲点もありそうですから。

DSスマホの基本3タイプ

DSSS(デュアルSIM・シングルスタンバイ)

2枚のSIMを挿入できるスマホで初期のDSスマホです。元々海外では複数のSIMを使わざるおえない事情からそうしたスマホ・携帯電話が存在していました。国境を隔てて陸続きのお国柄では複数SIMがスタンダードですが島国として外国から隔離されている日本ではめずらしい方式ですよね。

DSSSは手動でのSIM切替が必要となります。つまり同時待ち受け(DS: Dual Stand-by) ができません。一見面倒ですがこれは見方を変えると、不用意に他方のSIMを稼動させないというメリットととらえることもできます。つまり、想定外の通信費がかかる危険を避ける事ができる、と。

DSSS(シングルスタンバイの二枚挿し)スマホは料金が低めである可能性があります。なぜなら型落ちタイプでしか存在できなくなりつつありますから。MVNOでDSスマホをチェックするときに逆発想で良いスマホが見つかるかもしれませんね。

DSDS(デュアルSIM・同時待ち受け)

最近主流になってきたDSスマホがこの同時待ち受けできるタイプです。手動で(設定とかで)いちいち切り替えなくても、使用時の状況を察知して自動で最適なパターンに落とし込んでくれます。例えば片方のSIM1でネット利用のSNSをしているときにもう片方のSIM2へ通話が入っているとき、SIM1のネットが使えなくなるのと引き換えに通話に出てSIM2での音声通話をはじめることができます。

このようなシチュエーション(※自動切換えによって片方のSIMが使えなくなる)でもかまわない・むしろ歓迎である方には、DSDSスマホは待望のスマホとなるでしょう。逆に両方並行して使えないと困る方にはDSDSスマホは残念なスマホになる可能性が高いです。

DSDA(デュアルSIM・同時稼動タイプ)

もしこのタイプである海外スマホが日本のMVNOで普通に販売されるようになったら、二台持ちをやめてDSスマホに切り替える人が大量発生する可能性大です。ただし現段階ではDSDA型のスマホはまずお目にかかれないようです。

DSDSスマホの利用シーン例

DSDSスマホの活用事例を押さえておきましょう。

海外(渡航時)でのスマホと国内用スマホを使い分け

本来はスマホを分けたり一台のスマホでSIMを入れ替えて使う必要がありますが、それらの事が不要となります。海外/国外のSIMをあらかじめいれておいて切り替えればいいのですから。

これはどちらかというとDSSS(シングルスタンバイ)での使い方にふさわしいのかもしれません。海外SIMに日本で使っている時まで待ち受けされてもむしろ困惑というかバッテリー代が気になります。それにもしかしたら日本で海外SIMにつながる?恐れもありますし。

複数キャリアの使い分け

相性のよい使い分け方としては、大手キャリアのSIMを定額通話(専用もしくは最低限のネットGB利用契約)で使い、2枚目のSIMをMVNO(格安SIM提供業者)のデータSIM契約でネット専用にと使い分ける方法です。

一見合理的です。通話やSMSは品質のよいとされるキャリアの正規SIM、ネット用は通信量の割安なMVNOのSIM。外出先でネットを必要最小限しか使わないユーザーにとってはスマホ活用の質を落とすことなく料金・月額をかなりコストダウンできる見込みがあります。

ただ考えてほしいのは、そもそもキャリアのSIMが必要?ということ。

  • 定額通話は格安MVNOでもオプションとして提供されるケースが増えた
  • SNSやLINEで通話やメールを済ます機会が主流となりつつある
  • そもそもキャリアメールしか受け付けないサービスは国の方針に逆行している

大手キャリアが不要とは全然思いませんが、大手キャリアを使っていなければ国民ではないというような扱いは最近ではむしろ国や総務省などの方針に逆行する遅れた有り方のような気がします。皆で変えていく余地があるし、きっかけがあればSNSなどの力で急速に変化がおこるでしょう。

仕事用とプライベートの使い分け

手動切替のDSSSスマホでもできるでしょうが、DSDS(同時待ち受け可能)スマホのほうがスムーズに扱えそうです。片方づつ稼動させるという制約がむしろうまくはまっているともいえます。

複数電話番号の使い分け

いろいろと事情はあるでしょうが、複数の電話番号や複数アカウントを一人で活用する事例・機会は増えてきています。スマホやガラケーに振り分ける手もありますが一台で切り替えるDS(デュアルSIM)方式はスマートな方法ですね。

  • 複数の型の電話番号リスト
  • SNSでの複数アカウント
  • 複数の人脈?

スマホ二台持ち vs DSDSスマホ

それでは総括しましょう。

同時待ち受け可能で自動でSIM稼動を切替してくれる(※稼動できるのは常に片方のSIMである) DSDSスマホが実質的に今回の比較ターゲットです。シングルスタンバイのスマホはどちらかというとおこぼれですね。果たしてスマホ二台持ちを捨てるだけの価値があるのか、否か。

スマホ二台持ちからDSDSスマホに変えるべき

スマホ端末を二台同時にもちあるくのが面倒・かさばるとか。バッテリー面などの管理がつらいとか。そういう方にとって、一台で2つの使い方や二種類のSIMを使い分けられるDSDSスマホは切り替える価値があるでしょう。

二台持ちに野暮ったいイメージがつきまとう、と感じる方もぜひスマートなDSDSスマホに変えてください。プラスイメージでスマホを使う方が幸せになれます。

DSDSスマホはむしろ向かない

DSDSの同時待ち受けに何らかの契約リスク/利用上のリスクを感じ取った方は逆に向いてません。勝手につながってしまうのでは、とか高額請求の発端となるのでは、とか。あるいはバッテリーが減りやすくなってスマホの寿命が減りやすいのではないか(※これは理屈の上では成り立ちます)とか。

スマホ二台使いしている自分が好きなあなたは、DSDSスマホは向きません。周りがすすめてもきっぱりと断固NOを貫きましょう

DSSSがむしろ向いている

型落ちタイプになりつつあるDSSS(シングルスタンバイ・要手動切替)スマホ。むしろ手動で切り替えないと稼動しない安心感、確実性。そして型落ちスマホならではの割安さ。

DSSSに敢えて振り向いたあなたは貴重な存在です、
見る目があります

海外/日本でDSSSを使いたいが同時スタンバイはちょっとマズイ。とりあえずSIMをいちいち入れ替えてSIM回路を指からの静電気で破壊してしまうリスクは避けたい。そういったあなたにはDSSSスマホが向いています。

スマホ二台持ちがふさわしい

二台同時にどうしても使いたい場合は二台持ちを通すのがよいでしょう。例えば通話しながらネットで調べ物をして報告するなどはDSDSスマホでは困難だしかえって効率が悪いですよね。

テザリングが決して進化したWi-FI活用方法ではなく、効率的なモバイル同時利用の手法とは限らないのと同様。DSDSスマホはスマホ二台持ちの上位互換方法とは限りません。利用シーンに応じて最適な方法を選ぶべきです。

スマホ選び

DS(デュアルSIM)のスマホ選びでの着眼点を総括していきます。

DSSSには注意

SS(シングル・スタンバイ)のスマホは今では型落ちの機種が主流ですが、安めのスマホにまぎれこんでいる恐れもあります。

シングル・スタンバイは第一に二枚させるとは言っても、SIM同士の手動切替が必要であるという事。第二には、2G通信込みだという外国の事情があるという事。つまり、最低でも3G+LTEとかで利用を想定しているハズなのにそれができないという事です。

つまりDSSSはSIM二枚挿しの要件を満たしていない可能性が高いのです。

DSDS機種での注意点

DS(デュアル・スタンバイ:同時待ち受け)でも少し注意が必要です。docomo系のMVNOならほとんど問題はさなそうですが、au系のSIMを使う場合は最低でも対応バンドを確認しましょう。auは特殊なバンドつまりCDMA2000とか、VoLTEとかの通話バンドを使いますから。

また安めの機種ではデュアルSIM対応と引き換えにmicroSD(もしくはSDHC, SDXC)のスロットが犠牲になることが有ります。つまり2つ目のSIMと共用スロットである機種ではmicroSDのような外部スロットが使えなくなります。もし使う場合はデュアルSIMができなくなります。

トリプルスロット対応の比較的高額な機種のスマホなら、デュアルSIMを挿してなおかつmicroSD(SDHC, SDXC)スロットも使うことが可能です。

海外製スマホ例

  • Moto E5
  • ZenFone 5
  • ZenFone 4 Max
  • Moto G6 Plus

その他:海外スマホメーカー

goo

g07, g07+などがあります。比較的安い機種であったりauのバンドに対応していたりするのがうれしいですね。

ZTE

掘り出しものの機種が見つかるかもしれません。

motorola

  • Moto G4 Plus
  • Moto G5
  • Moto G5 Plus
  • Moto Z

Moto Z 以外は比較的安価な3万円前後~2万円台の機種です。
安いスマホはストレージ(ROM)が小容量であったり、RAM(主記憶)がandroidを動かすには苦しい2GB台だったりします。よく検討すべきです。

Moto Z は8万円以上の高額機種であり、カメラ用のモジュール追加・連結が可能なおもしろい機種です。MVNO契約としては奮発気味な機種となりそうです。

VAIO

VAIO Phone A などは二万円台前半と安いですね。スペックは要注意ですが。

ASUS

Huawei

安定のファーウェイですが、価格帯はさまざまです。

  • Huawei Mate 9
  • Huawei nova
  • Huawei honor 9

やはり高額機種は信頼性が高いですが、安めの機種でもそこそこの性能をもっています。用途に応じて選びましょう。

スマホ選びの注意点

DSDSへの対応がしっかりしていても、幾つかの点を注意する必要はあります。

au系MVNOのSIMを使う場合

au VoLTE とか CDMA2000に対応しているか、よく確かめましょう。docomo系MVNOで使うなら安心・確実性が高いのですがau系MVNOでは選んだスマホ機種によってはデュアルSIMでの運用ができない可能性もありますので。

SIMのサイズ

スマホ初心者やDSDS初心者の自覚がおありなら注意が必要です。ご存知だとは思いますがSIMのサイズは三種類あります。

  • 標準SIM
  • micro SIM
  • nano SIM

異なるサイズのSIMを強制的に対応させるアダプターとかありますが保証がなくなりますので自己責任での使用だと認識しましょう。

技適マーク

海外スマホの入手経路によっては技適マーク無しの機種をつかまされる恐れもあります。技適マーク無しの海外製スマホを日本で使うと電波法違反になってしまうので要注意です。

周波数・対応バンドなど

プラチナバンド(800MHz帯)とか、Fomaプラスエリア対応であるのかはもし必要ならチェックしておきましょう。

その他

スロット数次第では、microSDと共用(排他的)になります。トリプルスロットならデュアルSIMとmicroSDの両方が使えます。

MVNOの扱い

大手キャリアと比較して経営規模が脆弱(ぜいじゃく)であることを隠しようが無いMVNO企業群にとって、DSDSスマホの存在は数少ない利点・セールスポイントでもあります。

そんなMVNOでプッシュされがちなDSDSスマホを賢く選ぶ方法を身につけておくべきでしょう。

  • Y!mobile
  • UQ mobile
  • 楽天モバイル
  • イオンモバイル
  • IIJ mio (みおふぉん)
  • LINEモバイル
  • BIGLOBE モバイル
  • OCN mobile One
  • nuro mobile

などのMVNOがあります。

 

まとめ

まずは当サイトの見出した真相を語ります。

  • DSDSスマホの流行の黒幕は海外圧力である
  • 国家の陰謀?
  • 作られたトレンドである事は否めない

つまり海外製のスマホを一定数市場に出さねばならない、という国家の使命感というか経済大国であって軍事大国ではない(表面上は)日本のアキレス腱というか。大手キャリアへの圧力、MVNOプッシュの政策の背景も本当のところは海外スマホ市場を一定パーセンテージ導入するほかないという国家の事情によるところなのでしょう。

それらのことを認識・理解したうえで、やはりトレンドに載るのも悪くは無いと思います。トレンド・流行というのは大方正義というか正解である場合がやはり多いのです。だから大いにDSDSスマホを比較し研究し、使い始めるのは好ましいと言えます。

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